遺品も不用品回収業者に頼むことができるのか?
遺品は、故人が残していった大切な財産ですが、その処分方法に困ることは多いです。
捨てるといっても、何となく気が引けてしまいますよね。
ただし、家そのものを処分することなど、もう物を置いておけない場合は捨てられないといっている場合ではありません。
期日までにきちんと遺品を整理することが重要です。
遺品が残ってしまって困っている
遺品が残ってしまって困っている場合も、不用品回収業者に頼ることができますよ。
不用品回収業者は遺品の回収もしてくれるので、故人の生活雑貨や家電など、さほど価値がなさそうなものについて、一気に処分したいときにはもってこいのサービスです。
遺品も通常の不用品と似たようなものなのですが、自分のものではないがために注意したい点がいくつかあります。
順番に見ていきましょう。
預かり物はないか?
これはもう、正直わからないですが遺品の中に、他人からあずかっているものはないでしょうか。
お葬式に来てくれている人で、自分が預けていますと申し出てくれればわかりやすいですし、メモ書きか何かでだれだれから預かりましたと書いてあればいいのですが、書いていないことがほとんどでしょう。
他人のものが混ざっていないかというのは、本人以外正直なところわからないと思われますが、高そうな瓶、壺、カメラなどには注意しましょう。
安易に処分しないほうが良いケースがあります。
高額な遺品に注意
相続争いは、争うに族と書いて、「そうぞく」と言われることもあるくらい、もめます。
故人がまだ、亡くなったばかりで、だれが何を相続したいかも決まっていないときに遺品の整理をするのはおすすめできません。
勝手に整理をしてほしくないと思っている相続人がいるかもしれません。
もし、相続人が何人かいる場合、故人の遺品整理は必ずみなさんで合意してから始めてくださいね。
特に注意したいのは高額な遺品です。
高額な遺品については誰が引き継ぐかでもめます。
その価値をよくわかっていない不用品回収業者だと、安くでしか買い取ってもらえないこともあります。
価値がわからないが、もしかすると高額品かもしれない遺品に出会ってしまったら、とりあえず処分は延期してください。
相続人同士で話し合う、鑑定にだすなどして、正確な価値を把握しましょう。
相続放棄をしたい場合も注意
相続は、プラスの財産ばかりではありません。
結構な金額の負債が残っていることもありますよ。
相続を放棄したいと考えている場合、遺品整理をしてしまうと、相続放棄が認められないことがあります。
悲惨なケースは、借金が残っているので相続の放棄を考えているが、賃貸物件に住んでいたので故人のものを早く片づけなければいけないときです。
早く片付けてくれと大家さんから言われているし、相続を放棄したいけれど先に掃除をしてしまおう!と思って、遺品の整理をしてしまったとします。
しかも、整理中に高い値段で取引されている骨董品を見つけてしまいました。
せっかくだからと業者に売り渡してしまったあなた。
結局、遺品整理をして遺品を売却するなどしたことが、相続の意思があると判断されて、負債も含め相続を放棄できませんでした、というパターンです。
相続などの法律問題が絡んでいる場合、安易に遺品整理をすべきではないことがおわかりいただけましたでしょうか。
相続放棄をしたいが、遺品を何とか片付けなければいけないときは、まず弁護士に相談してみてください。
それから不用品回収業者に不用品を回収してもらうようにしましょう。
まとめ
今回は、遺品整理も不用品回収業者にお任せできるという点をご紹介しました。
しかし、相続トラブルと遺品整理はかなり密接に関係がありますので、問題が起こりそうなときはまず弁護士に連絡してください。